ヒスイってどんな石? | ![]() |
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宝石として知られる翡翠ですが、鉱物学ではヒスイ輝石に分類されます。 ヒスイ輝石は本来は無色または白色なのですが、 エメラルドグリーンに透き通った部分が見つけられることがあります。 そこが一般によく知られている緑色の宝石翡翠になります。 緑色の翡翠の他に白・灰色・ラベンダー・黒etc.含有する不純物のちがいにより様々ないろがあります。 ●見分け方 1.丸く磨り減ってはいなくて、小さくても角張っている。平面がいくつかあり、平面と平面が接する縁は しっかりしている。 2.平らな面を指でこするとすべすべしている。 3.ルーペで見ると石の表面にヒスイの細かい結晶があって、光でキラキラしている。 4.白い地に緑色の染みがあったり、表面はやや透き通る感じがあり どことなく気品のある色合いをしている。 5.手に取ると重い感じがする。地元の人は持った時の感覚ででほとんど見極めている。(感?!) (比重 3.2〜3.5ですが、誤差もあるので3以上なら可能性大!!) 6.乾いたときでも表面が粉っぽく白くなったりはしない。 7.ナイフでキズをつけようとしても、キズがつかない。 (ヒスイの硬度は6.5〜7、ナイフの硬度は5.5くらい) 8.普通、透き通ってないが、暗い部屋でペンライトなどの光を当てると、良質なものは光を通す。 9.塩酸をかけても泡は出ない。(普通そこまでしないか。) 10.紙やすりなどで磨いたとき、そう簡単には磨けないが、根気良く磨いていると、ヒスイらしいしっとり した光沢 (樹脂光沢といいます)が出てくる。ただ、磨いてしまうと表面の細かい結晶は取れて しまうので、後で誰かに鑑定してもらうつもりなら、磨かないでおいた方がいい。 11.暗室で紫外線(ミネラライト)を当てても、蛍光は出ない。 (海外のヒスイでは、ごくまれに蛍光を発するのもあるらしい。) 海岸で1〜6まで、家で7〜11までチェックしてみましょう。 1〜8までは例外もあるので総合的に判断しましょう。 |
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どこで採れるの? | ![]() |
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![]() 私はいつも北陸自動車道朝日ICを降りて国道8号線を北に走るとある宮崎海岸で探します。無料の駐車場(海水浴シーズンは有料)と水洗トイレがあるし、採れる浜も広いので探し易いです。越中宮崎の駅の前には鑑定をしてくれるおばちゃんの店があります。目印は「鑑定します」の看板。鑑定料は200円(税込)です。いろんな話しを聞かせてくれるのでついでにいっぱい学ぶといいですよ。(半分は自慢話ですけど^^;)オートキャンプ場の裏でもいい海岸はあります。キャンプして探すのもいいですね。 昼ご飯は地元名物の”タラ汁”を一度は食べてみましょう。でも魚の苦手な人には抵抗あるかな。又は8号線沿いのグリル松がお勧めです。ボリュームもあるし、美味しいです。結局毎回ここに入ってます。温泉に入るなら近くに小川温泉があります。名物の天然洞窟露天風呂は混浴 ![]() 8号線の新潟県と富山県の県境に石を磨いてくれるおっちゃんの店があります。前田さんと言って越中宮崎・境ヒスイ海岸の石に魅せられて千葉から移りすんできたおっちゃんです。ヒスイの他にも様々な石を加工して売っています。持ち込んだ石を磨いたりストラップにしたりしてくれて後で郵送してくれます。「ザ!鉄腕!DASH!!」のソーラーカーで日本一周のコーナーにも出ていました。 ![]() |
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準備するものは? | ![]() |
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1.濡れてもいいシューズ。底の薄いものだと歩いていると疲れるので注意!サンダルだと 小石が中に入って5分もしないうち歩くのが嫌になってしまいます。マリンシューズがBEST。 2.熊手。園芸用の強化プラスチック製のものが100円ショップで売られています。 歩くのが疲れたら掘って探しましょう。歩いても掘っても見つかる確立は同じです。 3.洗面器。採った"翡翠らしき石"はこの中に入れるといいです。ビニール袋だといつまにか 穴が開いてしまうからNGです。洗面器だと底が広いので改めて見直す時に便利です。 4.長い網。これも100円ショップで買えます。波に飲み込まれそうな所にある石をすくうのに 使います。(別になくてもいい)地元の人は柄杓の柄を延長させた物を使っています。 5.シート。荷物はシートの上にまとめて置いておきましょう(貴重品意外)。 本拠地を作っておくとスタート地点の目印になります。欲を言えば、クッション性の良い物が いいです。風が強いので飛散に注意。重石を載せておくこと。 6.飲み物。近くにコンビニや自販機はありません。 7.着替え。必ず濡れます。 |
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究極の手! | ![]() |
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翡翠を見つられる確立は何百万分の一か何億分の一かは解らないけど、みんな一緒です。コツは誰も探していない場所を探すこと。言い換えれば、誰よりも先に海岸に打ち上げられた翡翠を見つける事。だから地元の人は明るくなる前から浜に行って探しています。観光客が探している浜はすでに誰かが探した後なのです。 そこで奥の手を考えました!波打ち際に翡翠が上がるのなら海の中には、まだまだ誰にも見つかっていない石がいっぱいあるのです。潜って探しましょう!!用意するものは水中眼鏡・シュノーケル・ウエットスーツ・足ひれ・網(口の閉まるもの)。普通、翡翠を探しに行って上手い人でも2・3個見つけられればいい方ですが、私は1回で10個以上は見つけられます。これも誰も探さない海の中を探しているからなせるのです。ただしシーズンが限られます。6月から8月のお盆までです。5月までは海は冷たいし、お盆をすぎると石に藻がつき始めるからです。道具が揃えばチャレンジしてみる価値は絶対ありますよ。 |
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参考になるページ☆ | ![]() |
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ヒスイの小箱 http://www6.ocn.ne.jp/~isihisui/ 富山県 朝日町 http://www.town.asahi.toyama.jp/index.shtml 親不知ピアパーク http://www.oyashirazu-pierpark.com/index.shtml 糸魚川市博物館 http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/index.html |
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今までの収穫♪ | ![]() |
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全て鑑定済み(器の外の石は軟玉ヒスイ)。いろいろな色があります。加工すればもっときれいな色になりますが、私はこの自然な状態が好きなので磨いてません。 良質なものを選んで撮りました。 中央の石がラベンダー翡翠です。めっちゃ綺麗ですよ。 (*注意*上の黒と白の縞々の石は翡翠ではありません。) |
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